薄桜鬼
『幕末を舞台にした、新撰組との恋愛乙女ゲームが原作のアニメ』と言うと、イケメン隊士達との胸キュン恋愛ストーリーを想像したくなる。
しかしこのテレビアニメ「薄桜鬼」は、イケメン隊士達との恋愛もさることながら特筆したいのは作品全体の硬派さである。
物語は、主人公の千鶴が音信の途絶えた父を捜すため、男装して京に訪れる所から始まる。
そこで新撰組隊士達と出会い、新撰組に身を置きながら父の行方を捜す事になり・・・
細かな史実にも忠実なストーリーの上に、『鬼』や『羅刹』といった独自の設定を載せて展開していく物語は、意外に骨太。
主人公・千鶴に隠された秘密や、新撰組と対峙する事になる『鬼』達の存在など、「薄鬼桜」オリジナルな展開も見ごたえがあり、新撰組ファンから『歴史は苦手・・・』という人まで楽しめるだろう。
物語後半、時代が流れるにつれて危うい立場になっていく新撰組に比例して深みを増すストーリーは、乙女ゲームには不似合いかもれないが、やはり『硬派』という印象を受ける。
もちろん、乙女ゲーム最大の魅力であるイケメン達のキャラクターも、それぞれが個性的に描かれている。
乙女ゲーム好きから『乙女ゲームは苦手』という人、更には男性が見ても十分に楽しめる作品だ。