海月姫

女性が『綺麗になりたい!』『変身したい!』という願望を秘めているのは、いつの時代も同じもの。
そんな夢を叶えてくれるシンデレラストーリーの2000年代版といえるのが、この「海月姫」である。

イラストレーターを目指して鹿児島から上京してきた月海は、クラゲおたくで人見知りの冴えない女の子。
下宿先である天水館には、月海のようなおたくでニートの女性ばかり。
月海はある日、ひょんなことから自分とは真逆のおしゃれ美女と知り合う。
しかしそんなおしゃれ美女は、実は女装した男の子で・・・!

女装男子・蔵之介のメイクテクニックで、月海が清楚なお嬢様に変身してしまうところなどは正にシンデレラの物語のよう。
しかし、自分に自信のない月海は自らが可愛くなっているという自覚がない。

そんな月海に蔵之介が与えるのは、外見の変化だけではない。
蔵之介の強引さに引きずられるように、内向的だった月海は様々な経験をしていく。
ぬいぐるみを作ってフリーマーケットに出店したり、ドレスを製作してファッション業界に進出しようとしてみたり、初めての恋に落ちてみたり・・・

不器用ながらお互いに影響を与え始めている月海と蔵之介を見ていると、現代のシンデレラに必要なのは外見より内面の変化なのだろうと感じる。
少々デフォルメされ過ぎている感のあるストーリーとキャラクターたちだが、主役二人を『見守っていきたい』と感じさせる物語だ。

このページの先頭へ